◇パ・リーグ ロッテ13ー5オリックス(2022年9月22日 京セラD)

<オ・ロ>8回2死一、二塁、この日3本目の本塁打を放ち、ガッツポーズで生還する山口(撮影・北條 貴史)

 ロッテの山口航輝外野手(22)が22日のオリックス戦(京セラD)で、3本の本塁打などで8打点を挙げた。ロッテ選手の1試合8打点は1982年8月4日南海戦の落合博満以来40年ぶりとなった。

 4―1の4回無死一塁。山岡の3球目、140キロのカットボールを左翼5階席へ特大の12号2ラン。7回は左越え13号ソロ。「1試合2本は2軍でもない」と喜んでいたが、これで終わらない。8回には14号3ランを左翼席に叩き込んだ。

 地元大阪で、チームでは20年の井上以来となる1試合3発を放った山口は、球団広報から「どんなボールを打った?」と球種を質問されると「硬式ボールです」と舌も滑らか。「甘い球が来たら行こうと思っていた」という積極性が、敗れれば今季のリーグ優勝の可能性が完全消滅する崖っぷちからチームを救った。

 ▼山口 (初回の二塁打は)チームのみんながいい感じで回してくれたので、甘い球が来たら思い切っていこうと思って打席に入りました。(4の4、8打点)全部の打席がそうなんですが、いい感じで何も考えずに打席に立てたので、それでいい結果が出たのかなと思います。こんなに打つ時もなかなかないのでうれしいですけど、ちょっと打ちすぎて怖いので気を付けます。

 ◇山口 航輝(やまぐち・こうき)2000年(平12)8月18日生まれ、大阪府出身の22歳。秋田・明桜(現ノースアジア大明桜)では投手として2年夏に吉田(現日本ハム)擁する金足農を秋田大会決勝で破り甲子園出場。3年夏の決勝でも金足農と再戦し敗れた。高校通算25本塁打。18年ドラフト4位でロッテ入団。1メートル83、97キロ。右投げ右打ち。(スポニチアネックス)