■MLB開幕戦 ドジャース 5-2 パドレス(20日、韓国・ソウル)
メジャー初となる韓国での開幕戦で、ドジャースはパドレスに5ー2で逆転勝ちを収め、2022年から3年連続で開幕戦勝利を飾った。「2番・DH」でスタメン出場した大谷翔平(29)は、5打数2安打1打点、1盗塁でデビュー戦を終えた。
2年ぶり4度目の開幕投手を務めたパドレスのダルビッシュ有(37)は、3回2/3(72球)を投げ、2安打1失点(自責0)で降板。3回には大谷に今季初ヒットを許した。
昨年9月に右ひじを手術した大谷は、打者に専念の「ドジャース1年目」がスタート。開幕戦でのマルチ安打は自身初となった。
第1打席は、カウント2-1から4球目の外角低めに落ちるシンカーを弾くが遊ゴロに打ち取られ、M.ベッツ(31)は二塁アウト。ゲッツーコースも大谷は俊足を生かし一塁セーフに。3回の第2打席ではダルビッシュからライト前へ“移籍初ヒット”を放った。さらに続くフリーマンの打席で1球目からスタートを切り、今季“初盗塁”もマークした。
1対2と1点を追う5回の第3打席、無死1塁でパドレス2人目、左腕のT.コスグローブ(27)と対戦。2球目の外角低めのチェンジアップに合わせただけのサードゴロも、大谷は1塁に残った。そこから2死1、3塁としたが5番・マンシーが空振り三振。3回、5回と2度のチャンスで昨季105打点のマンシーに1本が出なかった。
7回、第4打席はパドレスの5人目、左腕のW.ペラルタ(32)と対戦。カウント1-1から86マイル(138キロ)のチェンジアップにタイミングを崩され、ボテボテのピッチャーゴロ。大谷も全力疾走を見せたが1塁はアウトとなった。
それでも8回、ドジャースは先頭の5番・マンシーが四球、6番・T.ヘルナンデスがセンター前ヒットで繋ぐとベンチの大谷も大声を出して絶叫。続く7番・アウトマンが四球を選び、無死満塁の大チャンス。ここで8番・E.ヘルナンデスがレフトへ犠牲フライを放ち2対2の同点。ここからドジャース打線が目覚め、9番・ラックスの強烈な打球がファーストを襲い、クローネンワースのグラブに入ったかと思われたが、グラブの網が破れてライトに抜けるタイムリーで3対2。まだまだ止まらず、1番・ベッツがレフト前へタイムリーで4対2。
そして、1死1、2塁で大谷の第5打席、パドレス7人目、A.モレホン(25)の1球目、内角低め98マイル(158キロ)のシンカーを逆らわず逆方向へ。今季初タイムリーで5対2とリードを広げた。
ドジャースは終盤8回に下位打線から上位に繋がり4得点を挙げて大逆転勝利、2022年から3年連続で開幕戦を白星で飾った。(TBS)