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    カテゴリ:スポーツ > サッカー

    W杯出場を決め、笑顔で手を振る森保監督=24日、シドニー

     7大会連続のワールドカップ(W杯)出場を決めたサッカー日本代表の森保一監督との一問一答は次の通り。

     ―試合を振り返って。

     選手たちがいい準備をしてくれて、スタッフが寝る間も惜しんで環境づくりをしてくれた結果。みんなの努力がW杯につながってうれしく思う。

     ―試合の読みが完璧だった。三笘、原口の投入の意図は。

     試合の流れと選手の疲労具合を見て。采配として当たったと言ってくださるのはありがたいが、選手が常に戦ってくれて、次への準備をしてくれた結果、2―0で勝利できた。選手たちのタフな戦いと準備を称賛してもらえたら。

     ―試合後の円陣ではどんな話を。

     コロナ下でサッカーをさせてもらえているサッカー関係者、政府、いろんな人が環境づくりをしてくれて、この勝利に結び付いた。国民、サポーターの皆さんと喜びを分かち合おうという話をした。(時事)

    今回は日本のW杯出場決定シーンが見られない可能性も photo/Getty Images

    2026年大会からは出場国増加でアジア予選がイージーなものに

    これから日本サッカー界はどうなっていくのだろうか。24日に予定されているアジア最終予選・オーストラリア代表戦に勝てばワールドカップ・カタール大会出場が決定するが、ポジティブな話題ばかりではない。

    まず1つは、DAZNが参入した今回のアジア最終予選よりアウェイゲームが地上波で放送されなくなった点だ。24日に行われるオーストラリア代表戦はアウェイゲームで、ルール通り地上波での放送はない。DAZNに加入している人でなければ大一番を見ることはできないのだ。

    近年の日本はアジア最終予選で何かとオーストラリア代表と縁があり、2014年のブラジル大会も2018年のロシア大会も日本はオーストラリア戦でワールドカップ出場を決めている。2014年は本田圭佑の劇的なPK、2018年のロシア大会は井手口陽介のスーパーミドルもあり、日本のサポーターは大いに沸いた。

    オーストラリア戦後のリアクションはどうなるか

    アジア最終予選も重要な一戦だけはテレビでチェックするライトなファンもいただろうが、残念なことに今回は放送のないアウェイゲームだ。わざわざDAZNに加入してまで見ようなんて人はライトなファン層とは言わないだろう。今回はニュースを見るまで日本代表のワールドカップ出場決定を知らなかったという日本人もたくさん出てくるかもしれない。新型コロナウイルスの影響もあって、スポーツバーなどで大騒ぎできない点もあるが、ワールドカップ出場決定の瞬間が盛り上がらないのは何とも寂しい。

    また、4年後のワールドカップよりレギュレーションが変更される。4年後は出場国が今の32から48に拡大することになり、それに合わせてアジア枠は現行の4.5枠から8に拡大する。油断は禁物とはいえ、日本の実力から考えれば8枠に入るのはそう難しいことではない。韓国、イラン、オーストラリアなどを含め、アジアの強豪とされる国は楽々予選通過を決めるだろう。

    だが、それはアジア予選の価値を落とすことにも繋がる。これまでもアジア最終予選は何かとハラハラドキドキな展開が待っていたが、4年後からはそんなドキドキは消え失せる可能性が高い。ワールドカップ本大会からが本番なんて考える人も増えるはずで、アジアの戦いに関心を示さない人も出てくるだろう。

    加えて2018年からは欧州でネーションズリーグもスタートし、日本が欧州の強豪とテストマッチを組むのも難しくなってきた。アジアの予選も盛り上がらず、欧州や南米の強豪国との対戦もないとなれば、本当にワールドカップ本大会の時しか日本代表の試合を見ないなんて人も増えるかもしれない。それはあまり良い流れとは言えない。一時的なブームで終わってしまう可能性があるのだ。

    もちろんJリーグ、欧州サッカーは毎年楽しめるが、有料サービスの月額料金を支払わないと視聴できない。しかもDAZNは今年2月より月額料金が3000円にアップしており、サッカーしか見ない人にとっては割高に感じる部分もある。特に子供たちにとってはハードルが高い料金で、サッカーに興味を持つ機会が奪われていく未来も想像しなければならない。それは日本サッカー界にとって大きなマイナスポイントだ。

    果たして今後のサッカー人気はどうなっていくのか。24日のオーストラリア戦でワールドカップ出場が決まれば嬉しいが、これまでの興奮がないのは寂しいものがある。大袈裟に言えば、地上波放送のない中でワールドカップ出場が決まる可能性がある今回のオーストラリア戦は今後の日本サッカー界の人気を左右するターニングポイントになるかもしれない。アジア最終予選で大盛り上がりするのは4年前のロシア大会が最後だったなんてこともあり得る。

    もちろんDAZNの参入によってJリーグの収益がアップするなど、ポジティブな部分もある。しかし代表戦に限れば、日本サッカー界が大きく変わる可能性も出てきた。好きなものを見るには無料でなくお金を払うのが当たり前という時代に突入したともいえるが、まだその感覚を有している日本人は多くない。お金を払うくらいなら見なくていいと考える人も多いだろう。無料でアジア最終予選からワールドカップまで見られるテレビ中継こそ日本のサッカー人気を支えてきたところがあるのだ。

    今回のオーストラリア戦でワールドカップ出場が決まる場合、いったい如何ほど盛り上がるのか。朝のニュースやネットニュースでひっそり知ったなんて展開は寂しいが、出場枠が増える今後もそれがスタンダードになってしまうかもしれない。(the WORLD)

    【写真:Getty Images】

    【ヴィッセル神戸 4-3 メルボルン・ビクトリー ACL予選プレーオフ】

     AFCチャンピオンズリーグ(ACL)予選プレーオフのヴィッセル神戸対メルボルン・ビクトリー(オーストラリア)戦が15日に行われ、延長戦の末に4-3で神戸が勝利を収めた。

     昨季J1を3位で終えてACL予選の出場権を獲得したが、今季は開幕から6戦未勝利と予想外の苦戦が続いている神戸。最近4試合でわずか1得点と流れに乗れない状況で、ACL出場を懸けた一発勝負という大一番を迎えた。

     スタートは神戸にとって理想的な展開。キックオフからわずか6分、エリア右から中坂勇哉が折り返したボールがDFに当たり、こぼれたところをアンドレス・イニエスタが左足でゴール右隅へ蹴り込んで先制点を奪った。

     だが前半12分にはCKからダゴスティーノに同点のゴールを許してしまう。神戸はセルジ・サンペールの負傷交代やオフサイドによるゴール取り消しなど不運にも見舞われ、1-1で前半を折り返した。

     後半にはボールを持ちながらも決定機に至らず、71分にはカウンターから逆転ゴールを奪われる。交代出場のフォラミがスルーパスを受けてエリア左へ抜け出し、中央で再びダゴスティーノが合わせて2-1に。

     追い込まれた神戸だが80分、87分と大迫勇也が立て続けの2ゴールを挙げて再び勝ち越し。これで勝負を決めたかと思われたが、90分にはフォラミに鮮やかなシュートを決められてしまい、3-3で延長戦へともつれ込んだ。

     延長前半開始から5分、交代で投入されたばかりの汰木康也がイニエスタのスルーパスでエリア左に抜け出し、中央へ送ったボールをリンコンが押し込む。最後まで諦めないメルボルンにゴールを脅かされる場面もあったが、1点差で逃げ切った神戸が大激戦を制してグループステージ進出を決定させた。

    【得点者】
    6分 1-0 アンドレス・イニエスタ(神戸)
    12分 1-1 ダゴスティーノ(メルボルン)
    71分 1-2 ダゴスティーノ(メルボルン)
    80分 2-2 大迫勇也(神戸)
    87分 3-2 大迫勇也(神戸)
    90分 3-3 フォラミ(メルボルン)
    95分 4-3 リンコン(神戸)

    Football channel 

    前半、ヘディングでゴールを狙う鈴鹿・三浦知良=四日市市中央緑地公園陸上競技場 (撮影・榎本雅弘)
    サポーターに手を振る鈴鹿・三浦知良=四日市市中央緑地公園陸上競技場 (撮影・榎本雅弘)
     

    55歳の千両役者は開幕戦で期待されたゴールを生み出すことはできなかった。それでも、攻守のバランスを心掛け、懸命にボールに絡んだ。「ただ、ただ感服」と評した敵将の言葉が、日本フットボールリーグ(JFL)の鈴鹿ポイントゲッターズで新たなスタートを切った元日本代表FW、三浦知良の並々ならぬ努力を物語る。13日に三重県の四日市市中央陸上競技場で行われたラインメール青森戦。先発出場した三浦は後半途中に交代するまでの65分間で、持てる力を発揮し、チームの2-0での白星発進に貢献した。

    この日、競技場を訪れた観客はクラブの記録を大きく更新する4620人。報道陣は約40社約80人が詰めかけた。国内最高峰のJ1から数えて実質4部に相当するJFLでは異例の数である。

    おなじみの背番号11のユニホームを身にまとった三浦はセンターフォワード(CF)で先発。開幕の緊張感からか、立ち上がりは両チームとも硬さが目立つ中、三浦は中盤まで下がって攻守のバランスをとったり、攻撃の組み立てに加わったりするなどし、積極的にボールに絡んだ。しかし、なかなか好機は訪れない。退場により相手が1人少なくなり、前半終了間際には右クロスにゴール前の遠いサイドで反応したが、ボールは頭上を通過した。

    後半はチーム全体のリズムがやや良くなり、三浦も一時はキャプテンマークを巻いてプレー。しかし、無得点のまま後半20分に交代を告げられた。その後に鈴鹿は2点を奪って青森を突き放した。三浦はベンチからチームメートを鼓舞し続け、勝利が決まると兄の三浦泰年監督と抱き合って喜んだ。

    「55歳の年齢で、試合やボールに絡む姿勢は見せたと思う。ネガティブなものはなかった。時間をかけていけば、ゴールも生まれると思う」と泰年監督。試合後の記者会見で「試合に出られるというのが選手には一番大事。昨年はわずか1分の出場。いきなり60倍も出られた。さらに何倍も出たいと思う」と話して報道陣を笑わせた三浦は「本当はもっとペナルティーエリアに入ってというイメージはあったが、全体のバランスを取りながらプレーした。もう少し試合の体力がつけば、ゴールチャンスも出てくるんじゃないかと思う」と手ごたえを口にした。

    ノーゴールでも大勢のファンを魅了し、存在感を発揮した日本サッカー界の〝キング〟。新天地でカズダンスが見られる日も遠くない気がする。(産経新聞 北川信行)

     自動車レースのF1一色だった街に新風が吹いている。サッカー元日本代表の三浦知良(静岡市出身)が日本フットボールリーグ(JFL)の鈴鹿ポイントゲッターズに入団し、三重県鈴鹿市の練習場は週末になると大勢のファンでにぎわうようになった。「カズフィーバー」の中で13日、リーグ開幕を迎える。

     クラブの監督は三浦の兄泰年氏が務める。「三浦兄弟」が先頭に立ち、昨季JFL4位だったチームを悲願のJ3昇格に導こうと奮闘している。

     鈴鹿サーキットから1・5キロほど離れたグラウンドが主な練習場で、休日の練習試合には500人近いファンが市内外から詰め掛ける。クラブによると、昨季まで練習見学者は多くて10人ほどだったが、今は100人を超える日があるという。

     クラブの丸山謙介広報部長は「サッカーに興味がなかった方々にも興味を持ってもらえるようになった。自分たちは見学者対応や取材調整で手いっぱいになりましたが…」とうれしい悲鳴を上げる。

     クラブが当初発注したサポーター向けユニホーム250着は予約で完売した。小学生の息子を連れ、練習試合の観戦に訪れた同県津市の大川祐子さんは「F1の街の鈴鹿に新しい活気が出てきたのを感じる」と話す。

     昨季ホーム試合の平均入場者数はコロナ禍の影響もあって約440人と少なめだったが、今季は大幅アップが期待できそう。クラブ側は元役員に不正を指摘された問題に絡み、Jリーグの準加盟に当たる「百年構想クラブ」の資格を停止されており、ガバナンス(組織統治)の改善などを急いでいる。

     三浦は「練習を見に来てくれたおばあちゃんたちが『カズさん、カズさん』と手を振ってくれる。本当にうれしい」と歓迎ムードを喜び、三浦監督は「多くのサポーターや報道陣に来ていただき、他の選手も刺激を受けている」と話す。ピッチの内外でカズ効果はしばらく続きそうだ。

    ランニング中、詰め掛けたサポーターに手を振る三浦知良(右)=三重県鈴鹿市
    (静岡新聞)

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