関東学生アメリカンフットボール連盟は15日、日本大学(日大)の競技スポーツ部から、同校アメリカンフットボール部(愛称フェニックス)が廃部になったと正式に報告があったと発表した。同連盟の定款第11条2項<2>に基づき、同日付で日大は関東学連から「退社」となるという。いわゆる「退会」で、一般社団法人から退くため「退社」となるという。
日大は先月25日、違法薬物事件で部員から複数の逮捕者が出たアメリカンフットボール部の廃止(廃部)手続きを完了したと発表。その後20日以上もたって、所属する関東学連に報告があった形。今後、関東3部リーグの準加盟から再出発となるか、大学側が希望しているという現在の1部下位BIG8からの復帰も含め、現時点で今後の見通しはついていない。
日大アメフト部の廃止は臨時理事会で決議された昨年12月15日付。123日に学長に決裁されていた。1940年(昭15)創部で、大学日本一を争う甲子園ボウルで通算21度の優勝を誇る名門フェニックス(不死鳥)は84年の歴史に幕を下ろしていた。
指導陣(中村敏英監督、総監督、助監督、ヘッドコーチ)の解任も発表されている一方、学内では特待生などの待遇が維持される方針が示されており、状況は不透明かつ流動的となっている。
【参考】「一般社団法人関東学生アメリカンフットボール連盟定款」第11条
<退社>
第11条 社員はいつでも退社する事ができる。ただし1カ月以上前に当法人に対して、あらかじめ退社の予告をするものとする。
2. 前項の場合のほか、社員は次に掲げる事由により退社する。
<1>総社員の同意
<2>死亡または解散
<3>社員総会での除名決議(日刊スポーツ)