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【バスケ】四日市メリノール初V 中2で194センチの逸材活躍、名将「バスケ界の大谷翔平に」
<全国U15バスケットボール選手権>◇8日◇男子決勝◇武蔵野の森総合スポーツプラザ
バスケットボールの15歳以下(U15)日本一を争うJr.ウインターカップ全国U15選手権(日刊スポーツ新聞社後援)で、男子は四日市メリノール学院中(三重)が初優勝を遂げた。決勝で京都精華学園中を68-48で下し、昨夏の全国中学大会(全中)に続く2冠を達成した。
ダイヤモンドの原石が、早くもまばゆい輝きを放った。四日市メリノール学院中は、中学2年にして194センチ、U16アジア選手権日本代表の白谷柱誠(しらたに・ちゅそん)ジャックが奮闘。主将で同代表の中村颯斗(3年)や、同代表の本田蕗以(ろい、3年)らと息の合ったプレーを繰り広げた。序盤からリードを築き、「最後まで自分たちのペースを崩すことなく戦えた。いい試合だった」と胸を張った。
中央アフリカ共和国出身の父を持つ有望株。今大会では開催中に体調を崩したことで一部試合を欠場した。回復したとはいえ、決勝でもコンディションは必ずしも万全ではなかったが、「その分みんなと声を出して、できることをやれた」。12得点、15リバウンドで“ダブルダブル”。さらには7ブロックをマークした。山崎修監督が「公式記録に反映されていないブロックもあったのでは。10桁に乗っていたはず」と力説する隣で、「チーム全体で守備をやろうと話していた。そういう気持ちが、7ブロックという数字に出たのかな」と笑った。
福岡の名指導者として何度も全国制覇してきた山崎監督は、三重に赴任して今年で5年目を迎える。数々の好選手を育ててきたからこそ、白谷の将来性を高く評価。「ジャック(白谷)をバスケ界の大谷翔平にする責任がある」と自身の役目を強調する。
上級生にとともに今季は2冠を達成。来季は最上級生として、精神面でもチームメートをけん引する立場となる。「連覇を狙っていきたい」と白谷。いつか世界へと羽ばたくため、さらに大きく育っていく。日刊スポーツ【奥岡幹浩】
前回王者は初戦敗退…全中王者の四日市メリノール学院など3回戦進出/男子2日目まとめ
1月5日、中学年代の日本一を決める『京王 Jr.ウインターカップ2023-24 2023年度 第4回全国U15バスケットボール選手権大会』は大会2日目を迎え、男女それぞれ2回戦の16試合が行われた。
男子では、2回戦からの登場となった前回王者のライジングゼファー福岡U15(福岡県)が、46-57でB.FORCE愛媛(愛媛県)に敗れ、福岡県勢初の初戦敗退となった。勝利したB.FORCE愛媛は、身長186センチの深水虎太郎(3年)が13得点16リバウンド3アシストの活躍を見せ、近藤颯と佐々木郁威も2桁得点をマーク。こちらは愛媛県勢初白星に続く会心の勝利で3回戦進出を決めた。
また、ベスト4経験がある奥田クラブ(富山県)、昨年のBリーグU15チャンピオンシップを制した名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U15(愛知県)などが敗れた一方で、全中を制した四日市メリノール学院中(三重県)は、81-41で明豊中(大分県)に快勝。U16日本代表にも選出されていた本田蕗以と中村颯斗(ともに3年)が2桁得点を上げる好スタートをきった。
大会3日目は3回戦と準々決勝が行われる。
■大会2日目の男子試合結果
<2回戦>
ライジングゼファー福岡 U15 46-57 B.FORCE愛媛
BBA 60-42 報徳学園中学校
DARK RED CRABS U15 37-52 倉敷市立南中学校
GYMRATS 72-49 鹿児島レブナイズU15
佐賀バルーナーズ U15 46-55 ボンズ茨城
NOSHIRO BASKETBALL ACADEMY 96-60 REDFORCES
LakeForce 63-56 下松 BIG BEARS
明豊中学校 41-81 四日市メリノール学院中学校
京都精華学園中学校 66-50 琉球ゴールデンキングス U15
Jamaney Youth 66-64 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U15
奥田クラブ 47-65 Furuta kings
Bravely Nexus 53-65 創成館U15
サンシャインズ 91-81 BLUE UNISON
サンロッカーズ渋谷U15 97-49 BRUINS
青龍BC 51-55 U15島根スサノオマジック
adorare 32-84 横浜ビー・コルセアーズ U15
■大会3日目の男子対戦カード
<3回戦>
G1 B.FORCE愛媛 - BBA
G2 倉敷市立南中学校 - GYMRATS
G3 ボンズ茨城 - NOSHIRO BASKETBALL ACADEMY
G4 LakeForce - 四日市メリノール学院中学校
G5 京都精華学園中学校 - Jamaney Youth
G6 Furuta kings - 創成館U15
G7 サンシャインズ - サンロッカーズ渋谷U15
G8 U15島根スサノオマジック - 横浜ビー・コルセアーズ U15
<準々決勝>
G1の勝者 - G2の勝者
G3の勝者 - G4の勝者
G5の勝者 - G6の勝者
G7の勝者 - G8の勝者
8年目のBリーグは開幕から大盛り上がり…全国各地でクラブの最多入場者記録を更新
バスケットボールキング編集部
10月5日から9日にかけて、全国各地でBリーグの第1節が開催。多くのクラブが最多入場者数の記録を更新した。
「FIBAワールドカップ2023」の盛り上がりもあり、第1節でクラブ主管のレギュラーシーズン最多入場者数を複数のクラブがこれまでの記録を上回った。
B1昇格を果たし、昨シーズンの王者・琉球ゴールデンキングスとのホーム開幕戦に臨んだ佐賀バルーナーズ。平日の木曜日にも関わらずSAGAアリーナには7022人のファンが詰めかけ、選手たちへ熱い声援を送った。
また、B2のアルティーリ千葉が千葉ポートアリーナで5323人もの入場者数を記録すると、宇都宮ブレックス、京都ハンナリーズ、ファイティングイーグルス名古屋、長崎ヴェルカの4クラブは2日連続で最多入場者数の記録を更新した。
■10月5日
佐賀バルーナーズ(vs琉球ゴールデンキングス):7022人
ベルテックス静岡(vs神戸ストークス):2027人
■10月7日
宇都宮ブレックス(vs群馬クレインサンダーズ):5626人
京都ハンナリーズ(vs横浜ビー・コルセアーズ):4313人
島根スサノオマジック(vsシーホース三河):4375人
ファイティングイーグルス名古屋(vs広島ドラゴンフライズ):2624人
アルティーリ千葉(vsバンビシャス奈良):5323人
■10月8日
宇都宮ブレックス(vs群馬クレインサンダーズ):5654人
京都ハンナリーズ(vs横浜ビー・コルセアーズ):4325人
長崎ヴェルカ(vs千葉ジェッツ):3908人
ファイティングイーグルス名古屋(vs広島ドラゴンフライズ):2764人
■10月9日
長崎ヴェルカ(vs千葉ジェッツ):4035人
“鷹ちゃん”以外は全員NBAプレーヤー! 米メディアがバスケW杯トップ6にホーキンソンを選出!「日本にとって大きな存在感」
日本バスケの救世主に熱い視線が注がれている。
自力での五輪切符は1976年モントリオール五輪以来、実に48年ぶり。アカツキジャパンの快挙に日本列島は大きく沸いた。チーム唯一のNBAプレーヤーであり、大黒柱の渡邊雄太、河村勇輝と富永啓生の“22歳コンビ”の躍動もさることながら、この男の貢献度も計り知れない。身長208センチを誇るビッグマン、ジョシュ・ホーキンソンだ。
チームメイトから「鷹ちゃん」の愛称で親しまれる28歳は、大学卒業後に米国西部のシアトルから名古屋へ渡り、Bリーグで長くプレー。今年2月に日本国籍を取得し、W杯の代表メンバーに選出された。
W杯準々決勝が終わった時点で平均得点21.0(大会7位)、2ポイント成功率は73.5%(同1位)、平均リバウンド10.8(同2位)という数字を見てわかるように、チーム内での貢献度はピカイチ。五輪切符を手にしたカーボベルデ戦では、40分フル出場。29得点、7リバウンド、4アシスト、4ブロックと大車輪の活躍を見せて勝利に貢献した。なかでも、第4クォーター終盤にはダメ押しの3ポイントを決めると、テレビ中継の実況アナウンサーは「本当に、この男がニッポンにいて良かった!」と絶叫。それほど、日本の快進撃の最大の功労者と言っても過言ではなかった。
今大会、そうしたワールドクラスの活躍を見せた“鷹ちゃん”には、海外メディアも驚きを隠せないようだ。米国のバスケットボール専門サイト『HoopsHype』は「W杯のトップ30選手のグローバルレーティング(9月5日時点)」を発表。現役のNBAガードがトップ5に名を連ねるなか、日本のホーキンソンが6位にランクインされた。
レーティング1位には、NBAを代表するスタープレーヤーでスロベニアの主将を担うルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)。以下、世界ランクトップのスペインを破り、パリ五輪切符を獲得したカナダのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)、2大会ぶりに準決勝進出を果たしたセルビアのボグダン・ボグダノビッチ(アトランタ・ホークス)など、そうそうたる顔ぶれが続く。
NBAのトップで活躍するプレーヤーが揃うなか、同メディアは日本のホーキンソンについて「アジアでそのキャリアを築き、アンタッチャブルな存在になりつつある」と絶賛の声を寄せる。ゆえに「この大会でのリバウンドリーダーであり、日本にとって足りなかったパワーとインサイドで、大きな存在感をもたらした」と日の丸に不可欠な存在だと評している。
そのほかドイツ不動の司令塔デニス・シュルーダー(トロント・ラプターズ)、南スーダンを初めてオリンピックに導いたカルリク・ジョーンズ(シカゴ・ブルズ)が上位に入っている。
W杯でその名を轟かせた日本のビッグマンは、プロバスケットボールの最高峰NBAの識者らも無視できない存在になりつつある。
構成●THE DIGEST編集部