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キプルトが世界歴代5位の2時間1分16秒で優勝 日本人トップは西山雄介で2時間6分31秒 大迫傑がパリ五輪代表内定
◆東京マラソン(3日、東京都庁スタート~東京駅前ゴール=42・195キロ)
ベンソン・キプルト(ケニア)が世界歴代5位の2時間2分16秒(記録は速報値)で優勝した。22年東京マラソンでエリウド・キプチョゲがマークした2時間2分40秒の大会記録と日本国内で出された最高記録を更新した。
今年2月11日にケニアで交通事故のため、24歳の若さで亡くなった世界記録(2時間35秒)保持者のケルヴィン・キプタム(ケニア)とチームメートだったティモシー・キプラガト(ケニア)が世界歴代7位の2時間2分55秒でゴールした。
2016年リオ五輪、21年東京五輪金メダルで世界歴代2位(2時間1分9秒)の自己ベスト記録を持つ39歳の「走る伝説」エリウド・キプチョゲ(ケニア)は19・5キロで先頭集団から遅れ、厳しいレースとなった。
日本人トップの9位は西山雄介(トヨタ自動車)で2時間6分31秒。パリ五輪代表設定記録に及ばず、大迫傑がパリ五輪代表に内定した。
大阪マラソン 平林清澄優勝 条件満たさずパリ五輪出場はならず
「大阪マラソン2024」(大阪府、大阪市、大阪陸上競技協会主催、毎日新聞社、読売新聞社、NHK、日本陸上競技連盟共催)は25日、大阪市の大阪府庁前から大阪城公園までの42・195キロのコースで行われ、男子は平林清澄(国学院大)が2時間6分18秒で優勝した。初マラソンの日本最高記録を更新した。平林はパリ・オリンピック日本代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の対象レースに出場していないため、五輪代表には選出されない。
2022年に「びわ湖毎日マラソン」と統合し、トップ選手のレースと市民マラソンを一つにした大規模大会となった。22年は新型コロナウイルスの感染拡大によりエリート部門のみ実施されたが、23年の前回大会に続き、今大会も多くの市民ランナーが水の都を駆け抜けた。(記録は速報値)【毎日新聞 吉見裕都】
前田穂南が2時間18分59秒の日本新「狙っていたのでうれしい」野口みずきの記録を19年ぶり更新 3枠目のパリ五輪代表候補1番手に
「大阪国際女子マラソン」(28日、ヤンマースタジアム長居発着)
今夏のパリ五輪の出場権をかけたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジとして行われ、21年東京五輪代表の前田穂南(27)=天満屋=が2時間18分59秒で、05年のベルリンマラソンで野口みずきがマークした2時間19分12秒の日本記録を塗り替えた。設定記録の2時間21分41秒も突破して日本人トップの2位でゴールし、パリ五輪代表3枠目の1番手となった。
レース後のインタビューでは「今回日本新記録更新を狙っていたのですごくうれしい。後半は風が強く吹き、雨も降って、最後どうなるかわからなかった。沿道の応援が力になって、最後まで出し切ることができた」と振り返った。
今大会へは阪神・岡田監督の流行フレーズにちなんで、「目標は“アレ”です」と意気込んでいた。レース後にアレが何を意味していたのかと聞かれると「日本新記録更新です」と打ち明けた。その言葉通り、ペースメーカーは日本歴代2位の記録を持つ新谷仁美(積水化学)が務め、5キロ地点では2時間21分41秒の設定記録を上回るハイペースでレースが進んでいた。前田は21キロで先頭集団を抜け出すと、リードを広げていった。
32キロ付近では父が沿道で並走し、母が声かけで応援する姿も。優勝したエデサ(エチオピア)に抜かれペースが落ちかけたが、踏ん張った。
パリ五輪代表選考では、昨秋のMGC1位の鈴木優花(第一生命)と2位の一山麻緒(資生堂)が出場権を獲得。3枠目は資格を持つ選手の中でファイナルチャレンジ(大阪国際女子、名古屋ウィメンズ)で設定記録の2時間21分41秒の突破者がいれば、その最上位者に決まり、突破者がいなければMGC3位の細田あい(エディオン)になることになっていた。
現時点で3枠目の1番手に浮上した前田は「まだどうなるかわからないが、今の力をしっかり出し切ることができたので、今はすごくうれしい。パリでしっかり世界と勝負して走っていきたい」と決意表明した。(デイリースポーツ)
【全国女子駅伝・速報】宮城が29年ぶり2度目の優勝 アンカーでひっくり返す 京都は2年連続2位
皇后杯第42回全国都道府県対抗女子駅伝は14日、京都市右京区のたけびしスタジアム京都を発着点に左京区の国立京都会館前を折り返す9区間42・195キロで行われ、宮城が2時間16分30秒(速報)で2度目の優勝を飾った。新型コロナウイルス禍で中止となった39回大会を挟んで29年ぶりの頂点。
前回2位の京都は終盤に追い上げ、トップと20秒差の2位。広島が過去最高タイに並ぶ3位に入った。4位千葉、5位神奈川、6位大阪、7位兵庫、8位福岡。
宮城は序盤から各走者とも安定した走りを見せ、終盤にレースをひっくり返した。中学生区間の8区で、トップと47秒差の3位で中継した男乕結衣 (五城中)が区間新記録の快走を見せて2位に浮上。先頭の兵庫と9秒差でスタートしたアンカーの小海遥(第一生命グループ)は、3キロ付近点で兵庫の太田琴菜(日本郵政グループ)をとらえ、中間点(5キロ)を過ぎて抜け出した。
京都は7区の太田咲雪 (立命館大)が区間賞を獲得。トップと55秒差の7位でたすきを受けた9区の川村楓(岩谷産業)が好走して5キロ過ぎに兵庫をかわして2位に押し上げた。
兵庫は2区の田中希実(ニューバランス、同志社大出)が19人抜きの快走で先頭に立った。8区までトップを譲らなかったが、最終区で順位を落とした。(京都新聞)