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    カテゴリ:スポーツ > 競馬

    有馬記念を制したドウデュースと武豊騎手(カメラ・池内 雅彦)

    ◆第68回有馬記念・G1(12月24日、中山競馬場・芝2500メートル=良)

     暮れの大一番、グランプリは16頭で争われ、単勝2番人気で武豊騎手騎乗のドウデュース(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎、父ハーツクライ)が勝った。22年日本ダービー以来となる3度目のG1制覇、23年京都記念以来となる重賞4勝目を挙げた。

     レース後には、ジョッキーカメラの映像が公開された。序盤は後方から進め、最後の直線にかけてスパートを開始すると、逃げていたタイトルホルダーをかわし、1着でゴールイン。大歓声に包まれる検量室前までのシーンをアップしている。

     武豊騎手はドウデュースの首筋を叩き、「よしっ!」「よくやった!!」「勝った!」「ありがとう」と感謝の言葉を何度も口にした。他の騎手から「おめでとう」「絵になります!」と、馬上で次々と祝福の声がかけられた。スタンドに引き揚げてくると、待ち構えていた大観衆からも「ありがとう」など次々と声援が送られた。レジェンドは左手を挙げ、「ありがとう!」と応えていた。

     10月29日の天皇賞・秋当日に馬から下りた後に蹴られ、右太ももを負傷した武豊。1か月半も休養していただけに、下馬直後には、「アカン、蹴られたらアカン」とジョークを飛ばすコメントも収まっている。さらに迎え入れた陣営に対しては、「ありがとうね。ほんま、感謝しかない」と思いを伝え、「よし、来年もう1回行こう!フランス行こう!」と、凱旋門賞再戦と思われる言葉まで飛び出した。2022年にはニエル賞(4着)をステップに挑んだ凱旋門賞で20頭立ての19着に敗退。この日の復活劇でリベンジの思いが込み上げてきたのかもしれない。

     この凱旋門賞再挑戦と思われる発言にはフォロワーから「ぐっときた」「エモすぎる」「馬主さんや陣営と一心同体」「今年のジョッキーカメラの最高傑作」「最後のフランス行こうは、カッコ良すぎる」など称賛のコメントが寄せられている。(スポーツ報知)

    THE ANSWER編集部
    ドバイシーマクラシックで優勝したイクイノックス【写真:Getty Images】

    世界ランク1位のままターフに別れ

     11月26日の国際G1ジャパンカップを制し、国内外のG1・6連勝を飾ったイクイノックス(牡4・木村、父キタサンブラック)が現役引退することが30日に決まった。今後は北海道・社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることも発表。年末の大一番・有馬記念(12月24日、中山競馬場、芝2500メートル)の出走や海外再挑戦なども模索されたが、現役最強馬の称号を持ったままターフに別れを告げる。再び世界の舞台で強豪との対決を熱望していた海外メディアもこぞって速報。衝撃を伝える一方で「めでたい引退」などと、新たな門出を祝福している。

     圧巻の勝利を収めたジャパンカップが結果的に引退レースとなった。昨年の天皇賞・秋から有馬記念、今年のドバイシーマクラシック(UAE)、宝塚記念、天皇賞・秋、そしてジャパンカップを無敗で駆け抜けたイクイノックス。IFHA(国際競馬統括機関連盟)が制定する「ロンジンワールドベストレースホースランキング」では1位(129ポンド)に君臨したまま、希代のスーパーホースは激闘の舞台を去ることになった。

     イクイノックスの名を世界に知らしめたのは、ドバイシーマクラシック(芝2400メートル)での圧勝劇。後に欧州G1を勝ったウエストオーバー、モスターダフ(ともに英国馬)に影をも踏ませぬ逃げ切り勝ちで、注目を集めた。それだけに、今回の電撃引退についてX(旧ツイッター)上の海外メディアは驚きとはまた違った感情を持って伝えている。

     豪州の競馬専門局「スカイ・レーシング」は「イクイノックスが引退」「彼は社台スタリオンステーションに立つ」と事実のみだが、海外競馬専門サイト「ワールドホースレーシング」は「なんて馬、なんてキャリアだ!」「イクイノックスは日本の伝説として引退する!」と衝撃的な報道だ。

     英衛星放送「スカイスポーツ」の競馬専門サイト「アット・ザ・レーシーズ」は「めでたい引退、イクイノックス!」「シンプルに史上最高の1頭」と伝え、UAEのドバイレーシングクラブも「めでたい引退だ、イクイノックス!」「ロンジン・ドバイシーマクラシックの勝者が種牡馬になる」とつづった。

     英競馬専門放送局「レーシングTV」も「締めくくり方としては悪くない…」「忘れられないトップクラスのレースキャリアを経て、社台スタリオンステーションに立つことになる輝かしいイクイノックスに引退おめでとう」と祝福。IFHAも「世界最高評価の競争馬で、社台スタリオンステーションで種牡馬となるイクイノックスの幸せな引退を願っている」と“第2の馬生”の門出を祝っている。

    THE ANSWER編集部

    1分55秒2の驚異的コースレコードで連覇を達成したイクイノックス(カメラ・荒牧 徹) 

    ◆第168回天皇賞・秋・G1(10月29日、東京・芝2000メートル=良)

     天皇陛下が11年ぶりに観覧された一戦は現役最高峰の古馬11頭によって争われ、クリストフ・ルメール騎手が手綱を執ったイクイノックス(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎、父キタサンブラック)が単勝オッズ1・3倍の圧倒的1番人気に応えて史上3頭目の連覇と国内外G1・5連勝を達成した。芝2000メートルの従来記録を0秒9も上回る1分55秒2の驚異的なJRAレコードV。G1の5連勝は、6連勝のテイエムオペラオーとロードカナロア、5連勝のナリタブライアン、タイキシャトル、アーモンドアイに次ぐ6頭目で、世界ランキング1位の貫禄をまざまざと見せつけた。

     昨年に続いてコンビを組んだルメールも連覇で、天皇賞・秋の勝利数は7勝の保田隆芳、6勝の武豊に迫る5勝目となった。(スポーツ報知)

    ドバイ・シーマクラシックを制したイクイノックス(カメラ・高橋 由二) 

    ◆ドバイ・シーマクラシック・G1(3月25日、メイダン競馬場・芝2410メートル=10頭立て)

     日本のイクイノックス(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎、父キタサンブラック)がクリストフ・ルメール騎手=栗東=の騎乗で見事に優勝。3馬身半差の逃げ切りでレコードVを飾り、世界に衝撃を与えたようだ。

     英国のレーシングポスト電子版では「世界一? 日本のスター、イクイノックスが驚異的なパフォーマンスでライバルを一掃したのだから、そう信じたほうがいいでしょう」と切り出して速報を伝えている。また、オーナーサイドは海外挑戦に前向きながら次走について明言していないとしつつ、「凱旋門賞でついに日本に初勝利をもたらす馬になる」可能性にまで触れている。

     この日の勝利で凱旋門賞参戦の声が高まるのは間違いない。英国ブックメーカーのウィリアムヒル社ではドバイ・シーマクラシック直後に、今年の凱旋門賞のオッズを修正。海外で初めて結果を出したイクイノックスを9倍の1番人気に設定している。15倍の2番人気タイで並ぶ昨年の英ダービー馬デザートクラウン、昨年の凱旋門賞2着馬ヴァデニ、英チャンピオンズフィリーズ&メアズS覇者のエミリーアップジョンを押しのけた異例の1番人気。競馬の母国も衝撃を受けた走りだったのは想像に難くない。(スポーツ報知)

    逃げ切った吉田豊はガッツポーズ(ロイター)

    ◆サウジカップ・G1(2月25日、キングアブドゥルアジーズ競馬場・ダート1800メートル=13頭立て)

     世界最高の1着賞金1000万ドル(約13億6000万円)を誇るG1に日本馬6頭が挑み、吉田豊騎手とコンビを組んだパンサラッサ(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎、父ロードカナロア)がスタートを決めて逃げ切り、昨年3月のドバイ・ターフに続くG1・2勝目の大金星を挙げた。レース創設4年目にして日本馬初勝利の快挙となった。3/4馬身差の2着には後方から追い上げた米国のカントリーグラマー(デットーリ)。勝ち時計は1分50秒80。

     パンサラッサは昨年3月のドバイ・ターフでG1初制覇。同12月には香港Cに挑戦して10着に敗れたものの、豊富な海外経験が生きた。コースこそ違えど、ドバイ・ターフと同じ左回りでワンターンの1800メートルという最適条件。20年12月の師走S(11着)以来2度目の砂投入にも臆することなく、G1・2勝目を再び中東でつかんだ。矢作厩舎は昨年のレッドシーターフハンデキャップをステイフーリッシュで制覇すると、今年は1351ターフスプリント(バスラットレオン)に続く2勝目。2年続けてサウジカップデーで存在感を示した。

     日本勢は3着にカフェファラオ(牡6歳、美浦・堀宣行厩舎、父アメリカンファラオ)、4着にジオグリフ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎、父ドレフォン)、5着にクラウンプライド(牡4歳、栗東・新谷功一厩舎、父リーチザクラウン)と上位を席巻。ほかはジュンライトボルト(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎、父キングカメハメハ)が7着、ヴァンドギャルド(牡7歳、栗東・藤原英昭厩舎、父ディープインパクト)が11着に終わった。

     吉田豊騎手(パンサラッサ=1着)「スタートが決まったので、安心してパンサラッサの競馬をしようと。(結果は)大満足です。(直線は)何か来ているのは分かっていましたが、この馬は二枚腰があるのでしのいでくれました。(騎手人生にとってこの勝利は)忘れられないレースになりました。騎手をやっていて良かったと思います」(スポーツ報知)

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