【北京=三塚聖平】中国メディアは8日、漫画家の鳥山明さんが急性硬膜下血腫のため1日に死去したことを速報した。中国紙の新京報(電子版)は「日本の漫画黄金時代の中核人物であるだけでなく、世界の漫画界の一里塚となる人物だった」との評価を記した。中国の交流サイト(SNS)では「巨星落つ」「ドラゴンボールは? 救ってください」などと突然の訃報に衝撃を受けたコメントが相次いだ。
鳥山さんの代表作「ドラゴンボール」は、中国でも「龍珠」のタイトルで広く親しまれている。新京報の記事は、同作について「長きにわたり全世界を風靡(ふうび)し、数十年がたっても依然として人気が高いままだ」と強調した。
中国のインターネットメディア「観察者網」は、ドラゴンボールや「Dr.スランプ」といった代表作を挙げて「全世界で名声を博した」と指摘した。中国のニュースサイト「中国新聞網」は、鳥山さんを「日本の有名漫画家」と報じた。
中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」では「鳥山明死去」や「アラレ」「急性硬膜下血腫」といったキーワードが検索上位となった。ウェイボでは「日本漫画を代表する黄金時代が幕を閉じた」「巨匠、ご冥福をお祈りします」「彼の創作は広い影響力があった」「あまりに突然だ」「私の子供時代が終わった」といった追悼や嘆きの投稿が目立った。(産経新聞)
]]>◆東京マラソン(3日、東京都庁スタート~東京駅前ゴール=42・195キロ)
ベンソン・キプルト(ケニア)が世界歴代5位の2時間2分16秒(記録は速報値)で優勝した。22年東京マラソンでエリウド・キプチョゲがマークした2時間2分40秒の大会記録と日本国内で出された最高記録を更新した。
今年2月11日にケニアで交通事故のため、24歳の若さで亡くなった世界記録(2時間35秒)保持者のケルヴィン・キプタム(ケニア)とチームメートだったティモシー・キプラガト(ケニア)が世界歴代7位の2時間2分55秒でゴールした。
2016年リオ五輪、21年東京五輪金メダルで世界歴代2位(2時間1分9秒)の自己ベスト記録を持つ39歳の「走る伝説」エリウド・キプチョゲ(ケニア)は19・5キロで先頭集団から遅れ、厳しいレースとなった。
日本人トップの9位は西山雄介(トヨタ自動車)で2時間6分31秒。パリ五輪代表設定記録に及ばず、大迫傑がパリ五輪代表に内定した。
米大リーグ・ドジャースに新加入した山本由伸投手は28日(日本時間29日)、米アリゾナ州サプライズで行われたレンジャーズとのオープン戦に初登板し、2回1安打無失点3奪三振と上々のデビューを飾った。昨季ワールドシリーズ王者相手に見せた快投にX(旧ツイッター)上の米記者も絶賛。「圧倒的な2イニング」「スペシャルな投球を持っている」といった声が上がっている。
初回、リーグを代表する強打者のマーカス・セミエン内野手に対し、2-2から96マイル(約154.5キロ)のストレートで空振り三振。2番カーターには中前打を許すも、3番ラングフォードを三ゴロ併殺に打ち取った。2回には4番ロウから空振り三振を奪い、5番ハイムを左飛、6番タベラスをスプリットで空振り三振に仕留めた。予定の2回を19球投げて降板。上々の仕上がりを見せた。
この快投にX上の米記者も絶賛。米紙「USAトゥデー」のボブ・ナイチンゲール記者は「ヤマモトがレンジャーズを圧倒する目を見張るようなデビュー。次々とストライクを投げ込み、対峙した打者6人中3人から三振を奪った」とつづり、米専門メディア「ドジャース・ネーション」のノア・カムラス記者も「火曜日、ショウヘイ・オオタニがオープン戦デビューで2ラン本塁打を放った。水曜日、ヨシノブ・ヤマモトがオープン戦デビューで圧倒的な2イニングを投げた。ドジャースの新スターたちがデビュー戦で期待に応えた」と記した。
また「ドジャース・ネーション」のダグ・マケイン記者は「低いリリースポイント、利き手方向への変化、ピンポイントな制球力。ヤマモトの速球はどんなリーグでもプレーできる。昨年、ヤマモトの速球平均速度は95.3マイルだった。それ以上出すこともできる。WBCでは97マイルを計測していた。ヤマモトはスペシャルな投球を持っている」と昨年との比較も出して、この日の投球内容を称賛している。
◆女子サッカー パリ五輪アジア最終予選 ▽第2戦 日本2―1北朝鮮(28日、国立競技場)
なでしこジャパンが2大会連続6度目の五輪出場を決めた。前半26分に高橋はな、後半31分に藤野あおばがゴールを奪い、難敵・北朝鮮を破ってパリ行きの切符を勝ち取った。
勝利の笛を聞いた直後は主将の熊谷紗希の目には光るものがあった。池田太監督は、「選手たちの持っているものをすべて出してくれた。パリでは一番いい色のメダルを目指す」と語った。
日本(FIFAランク8位)と北朝鮮(同9位)の第1戦は0―0の引き分け。この一戦は、勝てばパリ五輪への切符をつかめる大一番だった。
試合が動いたのは前半26分。FKを獲得した日本は相手にはじき返されながらも、ゴール前でボールをキープ。ヘディングでつなぎ、田中美南が頭で合わせた。ゴールポストに直撃したが、そのこぼれ球を高橋はなが冷静に押し込み、先制点を挙げた。同45分には北朝鮮のヒールシュートをGK山下杏也加が右手を伸ばしてゴールライン上でかき出すファインプレー。北朝鮮の選手は納得いかず、得点を認めるように訴えたが、今大会はVARでのプレー確認がないため、日本が1点リードする形で前半を終えた。
後半2分、北朝鮮がゴール前でDF陣を交わしながら、シュートを狙ったが、またもGK山下が好セーブ。北朝鮮のプレスが強くなるなか、チャンスをつくり追加点を狙う日本は後半31分、清水梨紗がゴール右からクロスをあげると、藤野あおばが頭で押し込み、ネットを揺らした。2点リードの同36分には北朝鮮にゴールを許し、1点差となったが、逃げ切り勝利をつかんだ。
日本サッカーの聖地・国立は、なでしこにとって過去14勝3分け2敗。W敗予選や五輪予選など公式戦は8勝全勝だった。今回で9連勝とし、2012年のロンドン大会以来となる自力での五輪出場権を獲得した。(スポーツ報知)
危なげなく1イニングを無失点で投げ切った佐々木。その投球内容に賛辞が集まった。(C)Getty Images
貫録すら漂うピッチングだった。2月25日に沖縄県糸満市内でロッテとKBO(韓国プロ野球)の古豪ロッテ・ジャイアンツの練習試合が行われ、佐々木朗希投手が実戦初登板を果たした。
【動画】8回無失点11Kの快投!佐々木朗希が見せた奪三振ショーの映像
わずか1イニング。春季キャンプで取り組んできた内容を試す調整の場だった。しかし、「令和の怪物」は、約3300人の観客で満員となった球場をドッと沸かせる。先頭バッターのキム・ミンソクに投じた初球のストレートがいきなり154キロを計測。ここから3球続けて150キロ台のストレートで攻め、最後は138キロのフォークボールで空振り三振をマークし、上々のスタートを切る。
これで好感触を掴んだ佐々木は、続く2番のユン・ドンヒに151キロのストレートをレフトに痛打されてツーベースヒットを打たれたが、後続を危なげなく打ち取って1回13球を投げ、無失点に抑えた。
特大のポテンシャルを垣間見せる投球内容に、韓国メディアも脱帽する。日刊紙『朝鮮日報』は「短いイニングだったがインパクトは強かった。佐々木の強烈な速球は噂通りに圧巻で、まさに怪物だった」と日本球界が誇る超逸材の凄みをリポート。さらに「時期的にも100%のコンディションではないにもかかわらず、佐々木は韓国ではなかなか見られない強い速球を連続して投げた」と驚きを持って報じている。
また、同紙は佐々木から唯一のヒットを記録したユン・ドンヒのコメントを紹介。弱冠二十歳の若手野手にとって、“怪物”のボールは「見たことがない」ものだった。
「150キロ台のボールを打ったことはあるし、目にしたこともある。でも、佐々木のボールは見てきたものとは違った。ボールがより生き生きとしていて、手元でもう一段階、グッと拍車をかけてくる感じがした」
さらにロッテ・ジャイアンツのキム・テヒョン監督からも「少し見ただけだが、ボールが本当に強い。ストレートが速い分、フォークが威力を増している」と褒めちぎられた佐々木。今オフには将来的なメジャー移籍も話題となった22歳だが、新シーズンに向け、調整は順調そのものと言えそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
「大阪マラソン2024」(大阪府、大阪市、大阪陸上競技協会主催、毎日新聞社、読売新聞社、NHK、日本陸上競技連盟共催)は25日、大阪市の大阪府庁前から大阪城公園までの42・195キロのコースで行われ、男子は平林清澄(国学院大)が2時間6分18秒で優勝した。初マラソンの日本最高記録を更新した。平林はパリ・オリンピック日本代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の対象レースに出場していないため、五輪代表には選出されない。
2022年に「びわ湖毎日マラソン」と統合し、トップ選手のレースと市民マラソンを一つにした大規模大会となった。22年は新型コロナウイルスの感染拡大によりエリート部門のみ実施されたが、23年の前回大会に続き、今大会も多くの市民ランナーが水の都を駆け抜けた。(記録は速報値)【毎日新聞 吉見裕都】
]]>TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは2月18日(現地時間)、2024年のWRC(FIA世界ラリー選手権)第2戦ラリー・スウェーデンにおいて、GR YARIS Rally1 33号車のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合2位でフィニッシュした。
ラリー・スウェーデンの最終日、エバンス選手は、25.50kmのオープニングステージSS16「ベステルビーク1」で2番手タイムを記録、デイ3の総合3位から総合2位に順位を上げた。さらに、SS16の再走ステージであるSS17ではベストタイムをマーク。ボーナスポイントがかかる最終のパワーステージでは2番手タイムを記録し、総合2位でフィニッシュ。また、エバンス選手は、日曜日の合計ステージタイムのみで争われる「スーパーサンデー」を制したことで、合計24ポイントを獲得した。
第2戦終了時点でのドライバー選手権ランキングにおいて、エバンス選手は45ポイントと、ヒョンデのティエリー・ヌービル選手の48ポイントに続く、ランキング2位となった。
そのほか、デイ2でのデイリタイア(故障やダメージでその日リタイアすること。翌日のスタートまでに修理が間に合えば再スタートできる)から再出走した69号車のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組は総合39位で、デイ3でのデイリタイアから再出走した18号車の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は総合45位で完走した。
総合順位39位となったロバンペラ選手も、最終日のスーパーサンデーで2位に入り、パワーステージを制したことで、ドライバーズポイントとマニュファクチャラーズポイントを獲得。マニュファクチャラー選手権においては、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team が87ポイント、Hyundai Shell Mobis World Rally Team が87ポイントとなり、エバンス選手とロバンペラ選手の貢献により、ヒョンデと同ポイントながらマニュファクチャラー選手権首位の座を守った。
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのチーム代表 ヤリ-マティ・ラトバラ氏は「予想以上にタフな週末となり、総合成績は望んでいたものではありませんでしたが、少なくとも最終日に自分たちが成し遂げたことには本当に満足しています。このイベントに向けての準備は順調に進み、クルマのパフォーマンスはとても良く、ドライバーたちも自信を持っていましたが、最後のステップをコンプリートすることはできませんでした。勝つためにハードにプッシュしなくてはならない時はどうしてもミスが起こりやすくなり、この週末は我々の二人のドライバーがミスをしました。一方、エルフィンは金曜日に路面を覆っていた大量の雪を掻き分けながら走らなければならないなど、不利な出走順での走行でした。しかし彼は素晴らしい走りで日曜日を誰よりも速く駆け抜け、スーパーサンデーを制しただけでなく、パワーステージでも僅差の2番手でした。スーパーサンデーと、パワーステージで1-2となったことで得たポイントは、マニュファクチャラー選手権において非常に大きな助けになりました」とコメントしている。
1:エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(ヒョンデ)
2:エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ)
3:アドリアン・フォルモ−/アレクサンドレ・コリア(フォード)
4:ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ(ヒョンデ)
5:オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン(シュコダ)
6:サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン(トヨタ)
7:ゲオルク・リンナマエ/ジェームズ・モルガン(トヨタ)
8:ローペ・コルホネン/アンシ・ヴィニッカ(トヨタ)
9:ミッコ・ヘイッキラ/クリスチャン・テモネン(トヨタ)
10:ロレンツォ・ベルテリ/シモーネ・スカットリン(トヨタ)
39:カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(トヨタ)
45:勝田 貴元/アーロン・ジョンストン(トヨタ)